毎年、多くの名所が改修され、数ヶ月から数年にわたる修復作業を経て、パリの人々に戻ってくる。国立海洋博物館や ブールデル美術館のような美術館からストラヴィンスキーの噴水のような象徴的なランドマークまで、2023年はフランスの遺産を愛する人々にとって見どころの多い年だった。今年2024年も例外ではなく、首都の必見スポットであるノートルダム・ド・パリ大聖堂、マドレーヌ寺院、 イノセントの泉の3つとの再会が発表されたおかげで、同じように激しい感動に包まれることが約束されている。
まずはノートルダム大聖堂から。この夏、オリンピックのために再建されたこの大聖堂を見たいと思っていた観光客は、それを逃してしまった!年末まで待たなければならない。12月8日にノートルダム大聖堂の建設現場を訪れた エマニュエル・マクロンは、2019年4月16日に建物を襲った大火災から5年半以上経った 2024年12月8日に大聖堂が一般公開を再開すると発表した。
パリ市によると、ノートルダム大聖堂の尖塔は最近頂上に戻ったが、大聖堂周辺は近い将来再開発される予定で、植樹や 「前庭の下にある駐車場跡に内部遊歩道」が作られる。
昨年12月の訪問中、共和国大統領は ノートルダム大聖堂の歴史と建設に 特化した博物館の開館も発表した。この博物館は、シテ島にあるオテル・デューの建物に入る予定で、大聖堂の古いステンドグラスが展示される。
今年、パリ市民に返還されるもうひとつの遺産は?マドレーヌ教会だ。2021年春に始まった、8区にあるこの建物のファサードの修復工事は、数週間後には完了するはずだ。今のところ、正式な日程は明らかにされていないが、マドレーヌ寺院の正面入り口を覆っていた巨大な足場は間もなく姿を消し、この冬には改装されたばかりの正面 ファサードが姿を現すはずだ。
アンリ・ド・トリケティの作品である記念碑的なブロンズと鉄の扉と同様に、ペディメント、扉のティンパナム、ニッチの彫像などの彫刻的な要素もそうである。
最後に、2024年にはイノセントの泉が復活する。パリ1区に位置し、1862年に歴史的建造物に指定されたこのルネサンスの至宝は、2023年7月から大規模な修復プロジェクトの対象となっている。計画通りに進めば、レ・アールの中心に位置するイノサンの泉は、2024年6月までに新しい顔を披露するはずだ。
首都で最も古い噴水のひとつとされるイノサンの 噴水は、1549年に建築家ピエール・レスコによって設計された。2017年以来、ここに水は流れていないが、「数十年にわたる汚染、悪天候、水力システムの腐食によって損傷した」噴水の修復によって、噴水は再び流れるようになり、建物の芸術的・建築的遺産も保護されるはずだとパリ市は説明している。