豚肉がお好きなら、パッサージュ・デ・パノラマにある「クラブ・コション」は、豚肉好きのための新しいビストロだ。その名の通り、メニューの主役は頭からつま先まで、あらゆる形の豚肉で、特にランチタイムにはポーク サンドイッチが人気だ。
夕方になると雰囲気が変わり、 クラブ・コションは タパスバー兼ワインバーになる。これ以上ないフレンチなのだ。というのも、このレストランのもうひとつの主役はワインだからだ。フランスの テロワールで造られた自然派ワインは、レストランのソムリエ、ヴァレンティンが、このレストランを経営するパティシエ、ジョセフと協力して厳選したもので、メニューには80種類以上が並ぶ。
アラカルトメニューには、驚くような豚のカルパッチョ、イワシとサンピアのクリーム煮(12ユーロ)、豚のパテ・アン・クルート(10ユーロ)、ブラックプディングと自家製ピュレ(17ユーロ)、豚のタルタルとシャキシャキ野菜のジュレ(15ユーロ)などがある。ランチタイムのサンドイッチとしては、 ハムとバター(9ユーロ)、自家製ポルケッタのハーブ巻き(15ユーロ)、モルトーのホットドッグ(12ユーロ)、あるいは、イタリアからフランス、そして日本を経由して、豚肉のとんかつサラダ(17ユーロ)と、国際的なレシピを通して豚肉を紹介する方法もある。
このアイデアは良いもので、地元やテロワールのものを食べたいというフランス人の願望に沿ったものだが、私たちが訪問した際には、すべてが私たちの好みには少し塩辛すぎた。ブラックプディングには粗塩の粒が、とても塩辛いサリコルネと、同じくらい塩辛いイワシが組み合わされ、豚のカルパッチョの味が少し損なわれていた。シェフは恋をしているのだろうか?
美味しいものが好きな友人にはたまらない店だ。