ベルトルト・ブレッチのカルト戯曲『Grand-peur et misère du IIIe Reich』が、ジュリー・デュクロの演出によりパリの劇場で上演される。2025年1月11日から2月7日まで国立オデオン劇場で上演されるこの戯曲は 、20の痛烈なシーンを通して、ファシズム台頭の真っ只中にあった1930年代のドイツへと私たちをいざなう。
第三帝国の大いなる恐怖と悲惨』は、ベルトルト・ブレヒトが1938年に書いた代表的な演劇作品である。一連の独立した場面から構成され、ナチス政権下の日常生活を描き、遍在する恐怖、プロパガンダ、組織的抑圧を浮き彫りにする。
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家庭内の恐怖、隣人間の不信、労働者の抑圧、裁判官の腐敗などである。第三帝国の恐怖と悲惨』の各場面は、全体主義体制がいかに社会の絆に浸透し、破壊し、恐怖と孤立をまき散らすかを描いている。
ブレッチの 戯曲は叙事詩劇に属し、単に感情移入するのではなく、観客に批判的な内省を促すことを意図している。1938年に書かれた『第三帝国の恐怖と悲惨 』は、観客の政治的良心を目覚めさせると同時に、ナチスの権力機構を告発しようとした。この戯曲はドイツではすぐに検閲の対象となったが、それでも出版されたその年にパリで初演された。
開催日および開催時間
から 2025年1月11日 へ 2025年2月7日
所在地
オデオン・テアトル・ド・ヨーロッパ
2 rue Corneille
75006 Paris 6
アクセス
メトロ・オデオン
料金表
€7 - €43