RERのE線がナンテール=ラ=フォリーまで、14線がオルリーまで南北に延長されたのに続き、グラン・パリ・エクスプレスの15、16、17線の開通が間近に迫り、多くの人々が待ち望んでいる。一方、RATPは近代化工事を続けている。 イル=ド=フランス・モビリテは 、地下鉄8路線にMF19を導入すると発表した。しかし、この長期プロジェクトは数段階に分けて実施されるため、 10号線(2025年まで)、7号線のビス(2026年)、 3号線のビス(2027年)、13号線(2027年)、 12号線(2028年)、 8号線(2029年)、 3号線(2031年)、7号線(2033年)の各路線に順次導入される予定である。
そのため、ブローニュ-サンクルー駅-オーステルリッツ駅間を走る地下鉄10号線が、 新型地下鉄MF19を迎える最初の路線となる。具体的には、「明日の課題と今日のニーズを満たすために設計された、現代性の象徴」であるモジュール式車両である。この新世代の地下鉄車両は、乗客にさらなる快適さ(リバーシブル空調、快適な座席、自然照明、USBポート、リアルタイムの乗客情報用スクリーンなど)を提供し、さまざまな待合スペース(短い旅程と長い旅程、足の不自由な人のためのスペース)を提供するように設計されている。
10番線の利用者はお気づきだろうが、この路線では2022年からMF19の登場に向けて工事が進められてきた。「インフラや駅設備の一部を変更する必要があります」とRATPは説明し、「この新しい車両は、電力システムから信号設備まで、列車のスムーズな運行に不可欠な多くの要素を新しい規格に合わせる必要があることを意味します」と付け加えた。
パリ交通公団(RATP)は現在、10号線で、2キロのケーブルと2,500個のフックの交換、52台の運転支援装置の設置、新地下鉄の寸法に合わせた610メートルのホームの形状変更、MF19統合制御システムがオンラインで位置を特定できるようにするための288個のビーコンの設置など、多くの改修工事を実施している。「これらの変更は乗客にとっては目立たないものですが、プロジェクトにとっては大きな前進です」とRATPは説明する。
10号線の 新型地下鉄MF19に乗るには、もう少し辛抱が必要だ。計画通りにいけば、この新世代地下鉄は2025年までに10号線に乗り入れるはずだ。
公式サイト
www.ratp.fr