誰もが宮殿に住むことを夢見るが、誰もが知っているように、宮殿は王子様だけのものだ。本当にそうだろうか?しかし、110ユーロで、息をのむようなブランチを楽しみながら宮殿のような暮らしができると言ったらどうだろう?
待ち合わせ場所はプラザ・アテネのレストラン、アラン・デュカス。クリスタルのシャンデリアが壁一面に輝き、私たちの目にも美しい。到着するやいなや、ブランチ・プログラムの説明をしてくれる丁寧なチームが出迎えてくれた。6コースのサービス、言い換えればマラソンだ。おいしい料理を楽しめると思っていたが、これほどたくさんのおいしいものが用意されているとは思っていなかった!
だから、 ペストリーが運ばれてくるやいなや、私たちはどうやってすべてを味わい尽くそうかと考えた(そう、ブランチに払った値段では、一粒たりとも逃したくなかったのだ!)。ホットドリンク、フルーツジュース、フルーツヨーグルトで、この巨大なブランチの朝食は完璧だ。グラスシャンパンも用意されているが、私たちはメインディッシュの卵料理のためにグラスシャンパンを予約しておいた。
マイスターは私たちに「 ゆっくりしていってください」と言う。無理強いする必要はない。私たちのテーブルに出された残りのペストリーは、食事の最後に翌日の朝食用に渡されるからだ。アラン・ミラのジャムとアラン・デュカスのマニュファクチュール・スプレッドをのせたクロワッサンやパンを何個か食べた後、私たちは「ランチ」に移ることにした。
セドリック・カサノヴァのオリーブオイルでマリネしたスズキのカルパッチョ、ロケット、ペルテュイ産グリーンアスパラガス、ブルターニュ産アーティチョークの薄切り、子羊のレタスと黒トリュフ、フィリップ・マルクが提案した2つの前菜から選んだ。アミューズ・ブーシュとして、小さな冷製スープが供される。前菜はすぐに運ばれてくるが、美味しく、繊細な味わいで、量も多い。
そして、ブランチの特徴である有名な卵料理がやってきた。そして驚いたことに、現代の厨房ではあまり評価されていないこの食材を再発見することになる。卵はベネディクティン・スタイルで、マフィン、サーモン、トリュフとともに、ソフト・ボイルで、アーティチョークのブイヨン、トリュフのスライス、ロブスターのメダイヨン入りのカーディナル・ソースで、あるいはその日のインスピレーションによって第3の方法で供される。私たちの台所にある食材を拡大したこれらの料理に、私たちは圧倒された。
18ヶ月熟成のコンテ、生乳のカマンベール、エメンタールなど、Anthèsの チーズの盛り合わせが運ばれてきた 。塩バターキャラメルヌン、フライパンで焼くフレンチトースト、チョコレートムース、パンナコッタ、抹茶クリームを含む4種の ヴリーヌ...。
感想は?私たちは3時間、まるで王子のようにもてなされ、自宅で楽しむためのヴィエノワズリーやパンを袋いっぱいに抱えて大喜びで帰路についた。フィリップ・マルクの風味豊かな料理からクリストフ・ミシャラクのペストリーやデザートまで、アラン・デュカスの美食の殿堂でいただく食事は、たとえ110ユーロであっても、一瞬たりとも後悔することはないだろう。
なお、プラザ・アテネではコンチネンタルブレックファスト(44ユーロ)、クリストフ・ミシャラクによるティータイム風軽食(1人30ユーロ~)も提供している。 宮殿での生活は他人だけのものだなんて誰が言った?
実用的な情報:
プラザ・アテネのオートクチュール・ブランチ
会場:25 avenue Montaigne, 75008 PARIS
土曜日から水曜日まで、午前11時から午後1時まで提供
料金:一人110ユーロ
所在地
オテル・プラザ・アテネ
25 avenue Montaigne
75008 Paris 8
料金表
par personne : €110
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営業時間:11時~13時、土曜~水曜