お得で素晴らしい発見の代名詞ともいえるイベントだ。9月、不景気にあえぐパリ市民を慰めるかのように、夏の終わりを彩る「 ジュルネ・デュ・パトリモワンヌ(遺産の日 )」が開催される。想像してみてほしいのだが、週末の間、私 たちの遺産の最高の宝物が、老若男女を問わず、イベント、ツアー、ワークショップなどのプログラムを無料で提供し、その扉を開いてくれるのだ。もちろん、博物館や モニュメントなどの 文化施設も参加するが、それだけではない!
首都の最も有名なランド マークが 参加する一方で、ヘリテージ・デイズは、パリの秘密やあまり知られていない遺産を発見することで、手のひらを返したように、あるいはほとんど返したようにパリを知る機会でもある。首都8区の広場の中心に位置するラ・シャペル・エクスピアトワールは、通りからはその存在を想像しにくい、隠れた宝物のひとつだ。
しかし、この歴史的記念碑は、フランスの歴史における最も重要な出来事のひとつと結びついている。マドレーヌ墓地の跡地に建てられたこの礼拝堂は、ルイ18世が、妻マリー・アントワネットと同様にフランス革命で処刑された弟のルイ16世を記念するために建立したものである。現在は、定期的に企画展が開催されている。
フランスの歴史におけるこの重要な部分を発見するには、2024年9月21日と22日に開催される次回のヘリテージ・デイズを利用しよう。
記念碑、チャペル・エクスピアトワール チャペル・エクスピアトワールは、1816年に記念碑として建設された。ルイ18世にとって、この建物は君主主義の権威を再確認し、ルイ16世の死の罪を思い起こさせるためのものであった。建築家レオナール・フォンテーヌがこの工事を請け負った。新古典主義様式に触発され、ロマン主義の精神に強く影響を受けたこの礼拝堂は、1826年に完成した。