オリヴィエ・ステフリーをまだ知らない人、手を挙げてください。もちろん、そう多くはないだろう。このパティシエは、特にチーズケーキの再来や有名なトガ・ポップなど、彼の代表的な作品のおかげで、多くの甘いもの好きにとって指標となる存在になったと言わざるを得ない。しかし今回、パリ12区の ベルシー・ヴィレッジにある「ファブリーク・ア・トガ」のドアを開けるきっかけとなったのは、 風味豊かなメニューの発見だった。
パティシエは、新しいグルメコンセプトというか、 独創的な料理体験を想像し、提案するという素晴らしいアイデアを思いついた。とてもフレンドリーなシェフとの共同作業により、 オリヴィエ・ステフリは工場の真ん中にオープンキッチンを設置することにした。
メニューは短いが効果的で、地元産生ハムのスライスを添えたニンジンのスープ、季節の野菜を添えたブラータ、ピーナッツとワイルドライスを添えた チキンカレーなどから選べる。メニューは季節とシェフの気まぐれによって考案され、定期的に変わる。この日のランチタイムは、小さなキャセロール皿に盛られた、コンテチーズとほうれん草入りの エッグ・ココットに夢中になってしまった。一口目から舌鼓を打つ、この種の定番料理だ。
シェフが厨房でオーブンと鍋の間を行き来している間、私たちは レモン風味の鱈のブロシェット(完璧に調理されている)、ディルクリームソースと鴨脂で煮たポテトを添えて試食を続ける。
甘いものが好きなら、 オリヴィエ・ステリーのペストリーを食べずに食事を終えるわけにはいかない。店の入り口にあるグルメ・カウンターに向かえば、魅力的な作品の数々が並んでいる。ラズベリータルト、チョコレートエクレア、フラン、レモンタルト、ナゲット......私たちは最終的に、超グルメな ペカンパイ(甘いペストリー、キャラメル、ピーカン、バニラ、ヘーゼルナッツマスカルポーネ)、チーズケーキとそのエキゾチックな挿入物、そしてチョコレートのトガポップに夢中になった。
ランチメニューは夜のメニューとは異なるので注意。例えば、夜はシェフがサーモンのタルタルに青リンゴを添えた前菜を考案。
メインディッシュは、ブロッコリーとシャントレルのリゾットかマグロの赤身のタタキから選ぶことができる。 時間が経つのは早いもので、まるで我が家のように温かくフレンドリーなこの店に、気づけば2時間近くいたことになる!
実験的な料理をベースにしたこの新しいコンセプトで、オリヴィエ・ステフリーは12区にある彼の店に新たな財産を加え、常連客を魅了し、新たな客を惹きつけるに違いない。 さて、料理のショーの準備はできただろうか?
所在地
Olivier Stehly - La Fabrique à Toga - 恒久休業中
60 Cour Saint-Emilion
75012 Paris 12
料金表
Dessert le midi : €6
Entrée le midi : €11
Plat le midi : €15
Menu carte : plat + dessert : €21
Menu carte : entrée + plat : €24
Menu carte : entrée + plat + dessert : €29
公式サイト
www.olivierstehly.com