パリは一風変わったコンセプトに事欠かない。普通とは違うグルメ体験をしたいのなら、首都18区にある「ダブル」を訪れよう。
何よりもまず、Doubleは時間帯によって 2つの異なる グルメを提供する、他にはない場所である。ランチには 、有名で人気の高いおにぎりを提供。おにぎりの中には、エビ、日本の煮物、ナスのキャラメリゼなどがたっぷりと入っている。おにぎりに味噌汁を添えて、店内の小窓から手渡される。そのため、店に入ってその場でこの名物を味わうことはできない。持ち帰りのみである。
夜には、超アットホームな雰囲気のマイクロカウンターが登場する。ただし、各夜、1サービスにつきカバー12枚のみ。隣の席と背中合わせになるこの小さなスペースでは、少々騒がしく、窮屈に感じる人もいるかもしれないが、この体験は明らかに 山川剛シェフとオープンキッチンを中心にデザインされている。
目の前で調理される様々な料理からいい香りが漂ってくる。山川剛が日本出身であることは、おそらく皆さんもご存知だろう。大阪生まれのこの日本人シェフは、すぐにイタリア料理に情熱を傾けるようになった。ミラノのカルロ・クラッコ、ナポリのアントニオ・メッリーノ......)。
そしてついにイタリアを離れ、ロンドンとコペンハーゲンで料理人としての経験を積んだ。2017年、山川剛はついにパリに居を構え、Saturne、Le Verre Volé、La Crèmerieの厨房で腕を磨いた。今日、「ダブル」では、彼の創造性、技術力、才能のすべてを披露する全権が与えられている。ダブルの夜は、日本人シェフが短いながらも効果的なメニューを提供する。メニューは?パスタが主役の料理に、彼の和のテイストが散りばめられている。
ある晩、私たちがダブルで試すことができたのは、この2番目の親密な体験だった。奥まった小部屋にコートを置いて席に着くと、そこは時代を超越したマイクロカウンターとしてデザインされた場所だった。一番の見どころは?山川剛シェフが忙しそうに働いているオープンキッチンで、12人の客が落ち着くのを辛抱強く待ち、一人で料理のマラソンに乗り出すのだ。
ダブルでは、皿をシェアすることをお勧めする。シェフは非常に組織化されており、非常に正確な順序で料理を作るからだ。前菜は同じものが調理され、メインとデザートと同じようにそれぞれの客に同時に提供される。
テイスティングは、リコッタとイクラの驚くべきマリトッツォから始まる。シェフのスペシャリテで、ブリオッシュの中にたっぷりとリコッタクリームが詰まっている。イクラがトッピングされている。
続いて、ラディッキオ・トレビーゾのジューシーな煮込みに、驚くほどたっぷりのグレープフルーツのサバイヨンと マニラ貝を添えて。日本人シェフの創造性が存分に発揮された、美味しいだけでなく美しい一皿だ。
次のコースはジューシーなラビオローネで、もちろん自家製の大きなラビオリだ。 鮟鱇のタリアテッレは、驚くほど完璧に調理されている。柚子胡椒(青唐辛子のピューレに柚子レモンの皮を混ぜたもの)、数種類のキノコ、ポン酢バターが料理全体を引き立てている。口の中で爆発すること請け合いのこの料理は、洗練されていると同時に独創的。
パスタはダブル・メニューの主役だが、週によっては肉料理も登場する。レンガの葉に包まれたウズラは特筆ものだ!
もしまだ少し余裕があるのなら、メニューにあるデザートのひとつを試してみることを強くお勧めする。特に、完璧に焼き上げられ、プラリネクリーム、アイスクリーム、ローストしたヘーゼルナッツがトッピングされた、超リグレッシブなどら焼きを。長い間忘れられないご馳走だ!
最後に、セロリとオレンジのシャーベットがある。グラニータに近いこのデザートは、酸味、フレッシュさ、独創性が好きな人を喜ばせる。
ダブルには現在、約20種類のワインが用意されている。ジャパニーズ・ウイスキーを使ったハイボールなど、2種類のカクテルもメニューにある!
一風変わったコンセプトのレストラン、そして山川剛氏による味わい深く独創的な料理......このような資産を持つDoubleは、すでに多くの美食家を虜にしている。この体験を味わいたければ、夜は予約が必須だ。毎晩19時30分と21時30分の2回サービスがある。最後に一言。遅刻せずに、このコンセプトに身を任せてください!
所在地
ダブル
87 Rue Lamarck
75018 Paris 18
公式サイト
www.double-paris.fr
予約状況
www.double-paris.fr
詳細はこちら
営業時間:火曜日~土曜日 午後7時30分~午後11時