パリで住所が移り変わるなら、施設もまた新しくなる。17区にある有名なレストラン、ワゴン・ブルーがそうだ。100年以上の歴史を持つこのレストランは、オリエント急行の中心部へと誘う珍しい内装ですでに有名で、鉄道沿線というロケーションと呼応している。
今、この地はルネッサンスを謳歌している! ワゴン・ブルー号で コルシカ島へ向かい、時代錯誤の雰囲気の中で、美の島直送のテロワールが昇華したグルメ・メニューにご招待します。このブラッスリースタイルのスポットでは、ワゴン・バーでアペリティフを楽しんだ後、1925年に作られた本物の鉄道車両の中心で、 ボリュームたっぷりの料理に舌鼓を打つことができる。 天気の良い日には、広いサマーテラスを利用することもできる。また、コンセプトはそれだけにとどまりません。ボーナスとして、ダンスを楽しみたい人のために、ワゴン・ブルーは毎週木曜、金曜、土曜の夜にDJブースがレストランを楽しませるパーティー・スポットとなります。
その夜、私たちはこの100年前の客車の中心で夕食をとった。このヴィンテージな空間では、まるで映画の中にいるような気分になり、 ワゴン・ブルーがある線路を通過する本物の列車の振動が、この没入感をさらに高めてくれる。アラカルト・メニューは、コルシカの食材を誇らしげに紹介し、 ビストロの定番にひねりを加えている。このレストランでは、食材、特産品、内装など、すべてにストーリーがあり、それが ル・ワゴン・ブルーの魅力をさらに高めている。
まだ決めかねている人、食べたいものがいくつもある人、なぜ選ぶのだろう?ここでは、一皿の盛り合わせを選んでシェアすることもできるし、一人で楽しむこともできる。前菜(またはタパス)には、この店の名物のひとつ、ブグリディーチェをお見逃しなく。農場で採れた新鮮なヤギのチーズのフリットで、皮はサクサクしており、脂っこくなく、ネピタというコルシカ島に自生するミントのスパイスがこの心地よい料理に爽やかさを添えている。
ブロッチュ、羊や山羊の乳から作られるコルシカ産チーズ、チャード、ネピタなどの団子を煮込み、マキハーブ風味のトマトソースとコルシカ産トメチーズのグラタンでいただく 。とろけるようなグルメな一品で、きっとご満足いただけることだろう。アボカド、グラニースミスアップル、ザクロ、ヘーゼルナッツオイルのピュレを添えた、さっぱりとしたマグロの赤身のタルタル(メインディッシュとしても利用可)など、軽めの料理も用意されている。
ワゴン・ブルーのブラッスリー風料理には、南西部の鴨の胸肉にコルシカの有名なブラッスリーのピエトラ・ロッサを煮詰めたソースを添えたものや、コルシカのオーガニック虎仔牛のソーセージをピューレ状にしたものなどがある。私たちの目を引いたのは、今が旬の野菜の詰め物だった。とろけるような「ジャック・ビー・リトル」カボチャの中に、栗、マッシュルーム、キヌアが入り、コルシカ産の栗の蜂蜜とマキのハーブが添えられている。秋の野菜は、驚くほどコクのあるジュースに包まれている。
これらの料理のお供に、コルシカ島はカクテルやワインでも私たちのグラスを誘ってくれる。赤または白の マッテイ・カップ・コルス(カンパリのインスピレーションの源と言われる)、プロセッコ、カサノバ・スパークリング・マスカット、スパークリングウォーター、そしてもちろん柑橘類のスライスで作られる有名なオレンジ・カクテルのコルシカ版、マッテイ・スプリッツを試すチャンスだった。コルシカのスプリッツは、イタリアのスプリッツよりも苦味が少なく、バランスが良く、フローラルな味わいだ。
甘さはデザートにもあり、今回は パスティズーに興味をそそられた。このデザートは、フランや回帰的な味のファンを喜ばせるはずだ。甘くピリッとした風味の自家製クレメンタイン・キャラメルに覆われたこのコルシカ伝統のケーキは、交配種と言われ、クリーミーで少しスポンジのような食感がとても満足感を与えてくれる。
予算を抑えながら誰もが楽しめるシェア形式、グルメプレート、店内の専門知識、きめ細かな品揃えなど、品質に妥協することなく 手頃な価格で料理を提供する姿勢を示す、コストパフォーマンスの高さも特筆に値する。
開催日および開催時間
から 2024年11月25日 へ 2027年12月31日
所在地
ブルー・ワゴン
7, Rue Boursault
75017 Paris 17
料金表
Cocktails : €6 - €6.5
Entrées / Tapas : €9 - €19
Desserts : €9
Cocktails : €12 - €13
Plats : €18 - €24
公式サイト
www.lewagonbleu.fr