サン・ジェルマン・デ・プレに あるトーマス・チショルムの「チョチョ」、「クリスティーヌ」、「ル・コルヴェール」などを手がけるレ・ベック・パリジャン夫妻のボリス&エミール・バザンが2008年にサン・ルイ 島にオープンさせた「レ・フー・ド・リル」は、すっかり有名になった。しかし、レストランだからといって、埃っぽい内装やトラットリア料理とは限らない!
この夏、レ・フュ・ド・リルは、ルレ・プラザで副料理長を務めた後、ジョナサン・ラフォンという 新しいシェフを迎え、新たな歴史を刻む。
エステル・ウィリオットによる 現代的な内装、大勢が座れる大きなテーブルを見下ろす美しいガラスの屋根、壁に描かれたアヒルの青、棚のあちこちに散りばめられた小さなニワトリ。
控えめな美食家やカップルには、大きな出窓の 奥にある中心から少し外れたコーナーが特に喜ばれる。店長の キャロリーヌ・ジャモワが率いる優しいサービスや、それに伴う客の笑い声など、レ・フー・ド・リルは本物のビストロである。
気さくで和気あいあいとしたジョナサン・ラフォンの料理は、旬の食材を大切にし、数年前に授与された「マスター・リストアラー」の称号にふさわしく、店内で調理されている。前菜、メインディッシュ、デザートが26ユーロという手頃な値段で提供されるこのメニューは、市場の仕入れ状況や、庭師のクリストフ・ラトゥールなど、この好循環に関わる小規模生産者によって日替わりで提供される。
これらの ビストロノミックな料理に合わせて、Les Fous de l'Îleは 美味しいワインにもこだわっており、最も控えめなヴィンテージから偉大なメゾンまで、クラシックなボトルから祝祭的なマグナムやジェロボアムまで、友人たちとの大きなテーブルに最適な、うっとりするようなワインリストを用意している。これらのワインは、レストランの地下にあるミステリアスなワインルームでも楽しめる。カクテル好きには、ベギン(ダーク・ラムとホワイト・ラム、アプリコット・リキュール、シナモン・シロップ、12ユーロ)のようなオリジナリティあふれるカクテルがおすすめだ。
私たちが訪れたときには、アボカドの塊とハラペーニョの薬味を添えたタコ(16ユーロ)、胡椒風味のペコリーノを添えたアーティチョーク(10ユーロ)などのメニューが完璧に調理されていた、鰹のたたき(26ユーロ)、茄子のコンフィと生姜のコンディメント、あるいは上質なランド産の黄色い鳥肉(24ユーロ)、メゾン・ブリアルディーヌのニョッケッティ、ほうれん草、心地よい黄ワインクリーム。ロックな体験だ!
モッツァレラ好きには、この夏の一品が見つかるかもしれない。500グラム(!)のブッラータ、ペストとバジルの葉添え(50ユーロ)!
所在地
レ・フー・ド・リル
33, Rue des Deux Ponts
75004 Paris 4
料金表
Entrée – plat ou plat – dessert : €21
Entrée – plat – dessert : €26