約150年前、エミール・ゾラはレ・アールに「パリの胃袋」というニックネームをつけた。ビクトル・バルタールの「アール」が、現在のような近代的なキャノピーに取って代わられたこの首都の中心地区が、高級レストランや歴史的な施設で賑わっているのは、驚くにはあたらない。
1912年に肉屋のブノワ・マトレイが開いたレストラン「ブノワ・パリ」は、瞬く間にパリのエリート たちの人気スポットとなった。2005年、アラン・デュカスがこのレストランを引き継ぎ、ミシュランの 一つ 星を 獲得した。
店内は、昔ながらの木製のパネル、赤いベルベットのバンケット、空間を引き締める彫りの深いガラス窓、広大なカウンター 、年代物の食器類など、まるで開店当時から変わっていないかのようだ。エレガントで静かな雰囲気の中、ウェイターたちは入念に振り付けされたバレエのように慌ただしく動き回り、料理や、料理に合うグラス、水差し、ボトル入りの上質なワインについて、常に的確なアドバイスをしてくれる。
アラカルト・メニューでは、ビストロの伝統に従って、ブノワ・パリがフランス料理の最も偉大な古典を 披露する。モナコの「ルイ15世-アラン・デュカス」とパリの「デュカス・シュール・セーヌ」で修業を積んだ28歳のシェフは、パリの老舗の看板料理に敬意を表しながらも、ビストロのメニューに独自の創造性と個性的なタッチを加えている。
ブノワの伝説的な料理には、パテ・アン・クルート、エスカルゴ・アン・コキーユ(殻付きカタツムリ)、ブーダン・オ・ポム(リンゴのプディング)などがあり、いずれも32ユーロ(前菜/メイン、メイン/デザート)、42ユーロ(前菜/メイン/デザート)の 3種類のランチ・メニューのほか、アラカルト・メニューでも味わうことができる。
前菜には、丁寧に味付けされたスパイシーな 牛肉のタルタル(26ユーロ)にポム・ゴーフレットを添え、上質な森のキノコのタルトレット(24ユーロ)は秋の季節を感じさせてくれる。
そして、ブノワ・パリのカルトメニューのひとつ、 オーガニック・タイガー・カーフの頭、ラヴィゴット・ソース(34ユーロ)。
デザートには、アラン・デュカスの様々な工場で作られたアイスクリーム、コーヒー、チョコレートが使われている。プロフィトロールやアルマニャック風味のサヴァランを味わうのが夢なのだから。
100年以上前、"Chez toi, Benoit, on boit, festoie, en rois "というスローガンが生まれた!
開催日および開催時間
より 2024年12月17日
所在地
ブノワ
20 Rue Saint-Martin
75004 Paris 4
アクセス
シャトレ
公式サイト
www.benoit-paris.com