駆け足での食事に疲れ、あっという間に食事を平らげてしまうなら、とても心地よい美食体験に頼ってみてはどうだろう。それを発見するには、首都1区にある家族経営の日本食レストラン「禅」に行ってみよう。驚きは地下にある。階段を下り、引き戸をくぐると、そこは「天膳」!
フランス初のガストロノミックな天ぷらカウンターと称されるこの新しいレストランは 、すぐにムードを盛り上げる。外界から完全に閉ざされた小部屋、壁の高貴な木材、12人まで座れるヒノキのカウンターなど、天膳は 高い目標を掲げており、私たちの目を引くのに時間はかからない。
この有名なカウンターの後ろにいるのは、才能あふれる近藤二郎シェフだ。日本の南に位置する九州出身のシェフは、まず必然的な寿司を作り、その後伝統的な日本料理に転向し、最終的に日本の美食の柱のひとつである天ぷらに情熱を注ぐようになった。天ぷらは、ここで最も本格的で洗練された形で提供されている。
。このカウンターの周りで、私たちの驚くような目の前で料理のワルツが始まる。 近藤次郎シェフの技術に魅了されるに違いない。しかし、焦ってはいけない。天膳では時間をかける。ランチタイムは2時間から2時間30分、夜はテイスティングメニューが充実している分、少し長めにかかると思ってください(ランチメニューは65ユーロ、ディナーメニューは120ユーロ)。
では、 上質な食材を使ったこのユニークなメニューから一体何が期待できるのだろうか?まず、見逃せないのが「おつまみ」。さまざまな食感と本格的な味を組み合わせた小さな前菜の数々だ。この日のランチタイムには、茄子と味噌ソースの炒め物に鶏肉数切れ、ピーマンの肉詰めと海老のマリネを添えた 和風オムレツ、そして最後にブリと真鯛(ブルターニュ地方で一本釣りされた2匹の魚)の刺身の盛り合わせがあり、わさびの葉とレモンパセリが添えられている。
海老の頭、鱚、烏賊、インゲン豆、椎茸、コーン、ホタテポテト、そして忘れてはならないのがイチジクの天ぷら。忘れられないご馳走だ!近藤次郎シェフの秘密?日本から特別に輸入した綿実油を使うことで、素材の風味をそのままに、非常に繊細できめ細かいパン粉を作ることができる。
それぞれの天ぷらには、フルール・ド・セル・ド・カマルグ、だしソース、大根おろし、または驚くほどおいしいアイスランドの火山塩が添えられている!天ぷらの付け合わせに迷っても、ウェイターが案内してくれる。特筆すべきは、終始気配りの行き届いたサービスだ!
豆、きのこ、とうもろこし、海老の天ぷら......すべてが完璧に炊き上げられたご飯の上に繊細にのっている。最後に、シェフがおいしい赤だしと 漬物を出して くれる。
ちょっと疲れてきたけど、あきらめるのはまだ早い、デザートの時間だ。ほうじ茶シロップ、マスカルポーネ・ホイップクリーム、マロングラッセを添えた洋梨のピースが、さっぱりとしていて大好きだ。
シェフのテクニックを観察し、最も洗練された形の天ぷらを発見した2時間以上の後、あなたは笑顔でこの体験から出てくる。
このテストは、プロの招待客として行われたものです。もし、あなたの体験が私たちと異なる場合は、コメントでその旨をお伝えください。