ブライゼンヴィルを発見してほれ込んだだけでは飽き足らず、すぐ近くのコンドルセ通りに戻って、 レストラン経営者フィリップ・バラネスの2軒目の店、イル・クオコ・ガランテの味を試しに来た。今回は、フランスのビストロノミーではなく、洗練された繊細な イタリア料理だ。
ブライゼンヴィル同様、イル・クオコ・ガランテもあらゆる予算に合わせて価格を設定しており、ランチ・メニューは2種類、やはり前菜/メイン、メイン/デザートで20ユーロ、前菜/メイン/デザートで24ユーロとなっている。厨房では、テーブル・デュ・ランカスターや ロイヤル・モンソーで腕をふるったシェフ、パスクアーレ・ラウダーニが、これらの素晴らしいテーブルで培った最高の成果を、健康的で心地よい作品に注ぎ込んでいる。
イタリア料理をこれほど手ごろな値段で楽しめると誰が思っただろうか。イル・クオコ・ガランテは、成功の条件をすべて満たしていると言わざるを得ない:ゴルゴンゾーラとヘーゼルナッツの素晴らしいマッケローニのように、 パスタはすべて新鮮な自家製。18世紀から変わらない歴史的レシピと、ペッパークリームとフリギテッリを添えた牛肉のタリアータや驚くべきそば粉のニョッキのような 現代的レシピがミックスされ、通常のブルスケッタとは一線を画すアンティパストのファランドールによって完成される。
私たちが訪れたときは、シチリアの伝統的な茄子のカポナータ・ロッサ(茄子のキャビアとスモークド・ヴィネグレット添え)、プーリア産のブッラータ(茄子のキャビアとスモークド・ヴィネグレット添え)だった。
リモンチェッロとアマレーナを添えたババは息をのむほど美味しく、ココナッツのムース、メロンのソルベ、酸味の効いたメロンのブリュノワーズ、ジャスミンのジェルなど、甘いメニューに移る前に、テラス席で日差しを浴びながら、小さなイタリアワイン(2019年の美味しいグレケット)で罪悪感なく乾杯できる。
間違いなく、イタリアはすぐそこにある。
所在地
イル・クオコ・ガランテ
36 Rue Condorcet
75009 Paris 9
料金表
Menu déjeuner entrée/plat ou plat/dessert : €20
Menu entrée/plat/dessert : €24
公式サイト
www.ilcuocogalante.com