ヤン・メンギの顔に聞き覚えがある方は、「次のベストパティシエは誰だ」で、彼の素晴らしい作品に目を奪われたことでしょう。クリストフ・ミシャラクは、この若きパティシエの資質を知り、2013年にミシャラク・マスタークラス(彼の料理教室)に彼を起用しました。もしかしたら、あなたもこの才能あるパティシエが行うクラスを利用したことがあるかもしれませんね。
ラデュレでの経験を経て、ヤン・メンギーは、同業のヤン・クヴルール同様、思い切って自分のペストリーショップを開くことを決意。
2016年9月末からマルカデ通りの中心部にオープンしたこの店のコンセプトは、革新的であることを意図していました。実際、ヤン・マンギーは、あらゆる伝統を持つフランスのオートパティスリーと、伝説的な和やかさを持つコーヒーショップの間に大きな違いを作りたかったのです。ニューヨークの雰囲気の中で、上質なペストリーとおいしいコーヒーを愛する人たちのために、美しいマリアージュを実現しました。
セッティングは、ナントを拠点に活躍する若手デコレーター、マルグリット・ケイアネックに依頼しました。生々しく透明なコンクリート、サントゥアンの蚤の市で見つけた古い鏡、丸見えの実験室、その場で試飲できる小さな「チル」エリア、BGMが流れる家庭的な雰囲気...。
ヤン・マンギーのもとには、もう一人のパティシエとバリスタが常駐しています。
ペストリープログラムでは、レモンユズ4.50€からハニー6€まで、5種類の中から好きなものを選べる個人向けペストリー。さらに、季節のペストリーもあり、3種類のアントルメを選んで4~6人でシェアすることができます。
少しオリジナリティがあるのは、自家製バッラートバターを発売しているところ。そう、その場で作るバッラートバターは、さまざまなフレーバーが用意されているのです。下の写真は、ゲストを魅了したバニラバージョンです。
マダガスカル産バニラの燻製とピーカンナッツを組み合わせたバニラタルトはいかがでしょうか。ご自宅で食べるようなチョコレートムースや、シグネチャーデザート 「ラ・グット・ドール」もおすすめです。チョコレートとそば粉を組み合わせた渦巻き状のデザート(そば粉/ローストヘーゼルナッツ入りソフトチョコレートビスキュイ、64%チョコレートクリーム、なめらかなミルキーシャンティ)です。
ル・ミエル"に興味がなければ。フロマージュブランのムース、蜂蜜のコンポート、バナナ、ライムを組み合わせたこのデザートは、あなたの舌を楽しませてくれるでしょう。
また、その場で作られるスプレッドやチョコレート、ミューズリーもおすすめです。
朝から晩まで...誰もがチョコレートやペストリー、ドリンクを その場で楽しんだり、テイクアウトすることができます。ヤン・マンギュイは、「グット・ドール」で、カリカリのプラリネが入ったチョコレートバー、アーモンドの塩漬け70%、ヘーゼルナッツの塩漬け46%、さらにピーカンの塩漬けドゥルセーなどを提供。
ペストリーでは、フレーク状のフルール・ド・セルのブリオッシュ、ジャンドゥーヤが入ったサクサクのブリオッシュ、ケーキ(チョコレート、バナナブレッドシナモン)、ヘーゼルナッツとピーナッツのスプレッド、さらにメープルシロップミューズリー、ラズベリーミューズリー、クッキーなど、朝食やおやつの休憩にぴったりのアイテムが揃いました。
そして、これらのスイーツのお供には、その場でもテイクアウトでも、紅茶やコーヒーが欠かせません。バリスタが提供するのは、この地で15年の歴史を持つ「ボンセ」のオーガニック紅茶。コーヒーは、2歩先にある CAFÉ LOMIから。毎月変わる特定の2つのシリーズから、フィルタータイプとエスプレッソタイプを選ぶことができます。また、フレッシュジュースやなめらかなホットチョコレートも用意されています。
この新しいグルメスポットに、散歩がてら足を運んでみてはいかがでしょうか。