レ・ドゥ・ジラフ・ホテルのレストラン、ル・ベズレーに新しいシェフ、ファブリス・ジローが登場した。アラン・デュカスやメゾン・ブランシュで経験を積み、一時はその指揮も執ったジローシェフは、ル・ベズレーのオープンキッチンに移り、レストランに 新たな息吹を吹き込み 、これまで以上に ビストロノミックなレストランを作り上げようとしている。
快適な 孔雀色のベンチに座れば、シェフの気まぐれで毎月変わる季節のメニューが楽しめる。 ランチは、本日のメニュー(前菜/メイン、メイン/デザート26ユーロ、前菜/メイン/デザート32ユーロ)またはアラカルトメニュー(37~46ユーロ)からお選びいただけます。夜は、68ユーロの5コース・テイスティング・メニューで、一歩引いた驚きのひとときをお過ごしください。
冬には、前菜に野生のキノコとトリュフのエマルジョンをフライパンで炒めた ブリオッシュ・ペルデュ(16ユーロ)や、ネギとクリーミーなポレンタにスモークベーコンを添えたムレット風半熟卵(15ユーロ)を選ぶと喜ばれる。テーブルの両側で、皆の顔に幸せが浮かんでいるのがわかる。
次に、バレアレス諸島に伝わるスペインのデリカテッセン、ホタテのスブレッサーデとバニュルスとブロッコリーのジュ(32ユーロ)。しかし、チキン・シュプレーム(28ユーロ)も負けてはいない。ジューシーで、アマレットのジュ(シェフは料理に蒸留酒を使うのが好きなようだ)とパースニップ、エンダイブの煮込みが添えられている。
デザートには、パリ産のベトンの蜂蜜が私たちの心をとらえる。ここでは、レモン風味の洋ナシのハートをショートブレッドの皮にのせたババロア(11ユーロ)で、その風味を余すところなく表現している。
ル・ベズレーは、彼にぴったりのビストロノミック路線を見事に実践している。