Silencioのオープンからちょうど10年後、チームはサンジェルマン・デ・プレの中心にSilencio des Présという全く新しい場所をオープンした。今回は セレクト・クラブではなく、 テラス、バー、映画館を 備えた150席のレストランだ。
ストーブの向こうにいるのは、 型破りな料理で有名なミシュランの星付き シェフ、 ギヨーム・サンチェス。アラカルト・メニューでは、この若きシェフが、 パリのブラッスリーで必食の 料理を 再訪することにした。
フランスの建築家デュオ、スタジオKOが全面的に設計し直し、バー、キャバレー、映写室として使われていたこの 歴史的な建物で、サンチェス・シェフは、レストランに食材を供給する小規模生産者の仕入れのリズムに合わせた 常設メニューを提供している。
地球とそれを育む人々への敬意というメッセージを発信すると同時に、毎日多くの料理を提供するためにはどうすればいいのか?どのような価格で、どのような条件で?これが シェフのアプローチの指針となった。
アラカルト・メニューでは、 ギョーム・サンチェスは、彼の個人的なビジョンを反映したパリのブラッスリースタイルの料理を提供している。前菜には、繊細な霜降りの黒色をしたラングスティーヌの冷製ラビオリ(17ユーロ)、青魚のヴェルジュース、蜂蜜、マスタード添え(16ユーロ)、キャビアエッグ、和牛のセシナなどがある。
バーテン、レミー・サヴェージが作る 独創的なカクテル、例えば、心地よいフロラドーラ(ジンジャー、ラズベリーシロップ、ライム、ジン、15ユーロ)や、いたずらなカルヴァドス・ポルノスター(カルヴァドス、ウォッカ、パッションフルーツピューレ、バニラシロップ、イエローレモン、15ユーロ)。
とても)落ち着いた雰囲気の店内では、他のメニューを見て、 ビストロ料理の最高峰、 クロック・ムッシュ(16ユーロ)を選ぼう。たっぷりと盛られた クロック・ムッシュは、カリカリのポム・アリュメットが添えられていて、ほっとする味わいだ。
一転して、アラカルトのデザートも気に入った。パナコッタ(12ユーロ)にはシュプレームととても美味しい柑橘類のチャツネがトッピングされている。
シレンシオ・デ・プレは、発酵、乳酸発酵、そして常に新しいテクニックを厨房で探求することで有名なシェフ、ギョーム・サンチェスの料理の特徴からは遠く離れているが、それでも、 音楽的な雰囲気(店主によれば、2回目のサービス時には賑やかな雰囲気になるそうだ)の中で食事をし、華麗に蘇ったビストロ料理を味わいたい人にとっては、サンジェルマン・デ・プレ地区の素晴らしい拠点となるだろう。