昔ながらの製法で作られ、トロトロのチーズがたっぷりかかった美味しいクロックムッシュほど、心安らぐ、時代に逆行した 食事があるだろうか?10区のポルト・サン・マルタン近くに、 クロック・ムッシュだけでメニューを構成し、 ストリート・フード・シーンに新境地を開いたレストランがある。
ファステの指揮を執るシェフ、ニコラ・デュケノワは、過去にブランケット・ド・ヴォーやウフ・マヨで賞を受賞したビストロ料理のベテランで、現在はフランス料理のもうひとつのモニュメント、クロック・ムッシュに取り組んでいる。彼はクロックムッシュを法外な料理にするつもりはない。その一方で、シェフはレシピに関して多少の革新を許し、その多様性はできるだけ多くの人を喜ばせるに違いない。
サンドイッチ用のパンはエリック・カイザー、白ハムはメゾン・モーリアック、パストラミはウィルズ・デリ、ジンジャービールなどのドリンクはUMAとブラッスリー・ド・ラ・グット・ドールから仕入れている。
ファステのレシピの中でも、 ラクレットチーズ、白ハム、セラーノハム、ベシャメルソースを使ったクロック・オブ・ザ・モーニングは特にエッチ。間もなくメニューから外れ、より春らしいレシピに変わる予定なので、ぜひお試しあれ。スモーク・ソーセージ、オニオン・コンポート、エメンタール・チーズ、マスタード風味のベシャメル・ソース、フライド・オニオンを使ったオー・ドッグ(12ユーロ)は、 フランスと アメリカの ストリート・フードを同じ旗の下で調和させている。
プレザン・パストラミ」(13ユーロ)は、ウィルズ・デリ自慢のパストラミ、チェダーチーズ、カリカリのガーキン、スパイシーな調味料が添えられており、ランチタイムにパストラミ・サンドイッチを食べるか、クロック・ムッシュを食べるか躊躇している人たちにとって、願ってもない同盟である。
コロッケのお供には、オリエンタル、コールスロー、スクリーヌなど、シンプルだが食事にフレッシュさを加えるのに理想的な自家製サラダを少々。