数年前にシルク・ディヴェールの目と鼻の先にオープンした「ビオンディ」は、丁寧に調理されたアルゼンチン料理で知られているが、その1号店のシェフ、フェルナンド・ド・トマソが、人柄の良い妹ヴィオレッタ・エルナンデスのバックアップを得て、パリに 2号店をオープンした。
正直なところ、大きなハートは一族に受け継がれているようで、「ブランカ」で受ける歓迎は、パリの新しいレストランのカウンターを訪れるというより、一家団欒のようだ。料理にも、それに合う飲み物にも、的確なアドバイスやおすすめには事欠かない。
Biondiのオープンから7年後、 シェフのフェルナンド・デ・トマソは、熟考の末、彼が幼少期を過ごした国であるアルゼンチンの料理を、 手頃な値段で、できるだけ多くの人に紹介できる新しい店をオープンすることをついに決意した。平日のランチメニューは18.50ユーロで、前菜、メインディッシュ(2種類から選択)、デザートが含まれている。これ以上手頃なものがあるだろうか?
バスク生まれの祖母、ブランカ・ヴィラヌエバに敬意を表して、2人の兄妹がこのアルゼンチン料理の新店舗を開こうと思い立ったのだから、料理がおいしそうなレトロな外観の皿に盛られ、2人の 子供時代の思い出に常に焦点を当てているのは当然のことだ。
わずか14席の店内は、私たちが口を開く暇もなく、アルゼンチンと バスクからインスピレーションを得た不思議な料理のワルツが始まる:ボーフォール・チーズ、コンテ・チーズ、玉ねぎを使ったエンパナーダ(13ユーロ)。
続いて、あなたのソックスをノックオフする2つの料理が登場する:まず、アンガス牛のスカートステーキ(26ユーロ)は、 骨髄を添えて完璧に調理されている;そして何といっても子羊の煮込み(28ユーロ)は、甘みと 繊細さ、思い出に残る一品で、さまざまな種類のニンジン(極細のピュレ状で、やはりローストされている)と、ペルーの赤唐辛子、アヒ・パンカを使った子羊のジュが添えられている。今月の発見のひとつであり、今年の楽しみのひとつでもある。
食べ過ぎたという口実で後回しにした料理はとてもとてもボリュームがあり、私たちはついに誘惑に負け、そして可能な限り最高の縁起の下でランチを終わらせたいというチームの主張にも負け、判決を受け入れた。
バスティーユ側で、すぐにでも試してみたい店だ!