ベジタリアン料理は単調だと思っている人はまだいるのだろうか?そうではないことを指摘することは常に必要だが、レストラン「マズロー」はこうした先入観を最後に払拭しようとしている。セーヌ川のほとりで、レストラン経営者の ジュリア・チカン・ヴェルナンと マリーヌ・リックリン、そして シェフのメフディ・ファブリは、それぞれベジタリアン、フレキシタリアン、中庸の雑食主義者であり、確信犯的な人々や警戒心の強い人々を招いて、この騒ぎが何なのかを探ろうとしている。
肉や魚を使わないベジタリアン 料理をセクシーなものにしようという共通の願いの裏には、人間的な価値観だけでなく、 環境に配慮した価値観がある。朝8時半から深夜まで、朝食からディナーまでノンストップで営業しているこの新しい住所について最もよく語るのは、やはりトップの3人組だ:
「マズローでは、店員は怒鳴られることなく静かに働いているから幸せだ。農薬を使っていない野菜はほとんど皮をむかないからだ;パティシエ長は、厨房の副料理長からもらったネギから青菜を回収し、とても良い青菜パウダーにしてバーチームに渡す。"
装飾に関しては、決まりきったものはなく、観葉植物やドリームキャッチャーもない。デザイナー、ジュリエット・ルーベルによるポスト・インダストリアルな内装で、鮮やかなオレンジ色、質感のあるコンクリート、むき出しの金属ダクト、ベルヴィルの「カルテル」から回収したヴィンテージの椅子などが使われている。
メディ・ファブリの料理も例外ではなく、 コンフォート・フード、 ストリート・フード、さらにはジャンク・フードに傾いており、野菜を覆うようにたっぷりのクリームとチーズが添えられている。ニョッキ(10ユーロ)には羊のトムのクリームがたっぷり、少し茹ですぎたグリーンアスパラガス(12ユーロ)には新鮮なトムととろけた羊のチーズ、ケサディーヤ(8ユーロ)にはもちろんとろけたコンテチーズとオニオンのコンポート、ポートベロマッシュルームはカツ風のパン粉で揚げ、渋谷ソースが添えられている。
しかし、 ベジタリアン・レストランとしては、コールラビのカルパッチョのように、野菜そのものの良さを生かした料理を求めているのであれば、マズローの料理は、たっぷりとした栄養価の高い皿で丸くなりたくてたまらない人、野菜や植物を魅力的にするためには乳製品、特にクリームやチーズでコーティングすることが必要だと考えている人を満足させるに違いない。
軽いものなら、テラスで ミクソロジストのサミー・タブーシュが主にフランスの蒸留酒とキッチンの端材を使って作るカクテルや モクテル、メディ・ファブリのデザート、特に薄いシート状のサクサクのフィロペストリーと軽いピスタチオとオレンジの花のクリームが入った繊細なミルフェス(8ユーロ)がおすすめだ。
所在地
マズロー
14 Quai de la Mégisserie
75001 Paris 1
料金表
Desserts à partir de : €3.5
Assiettes à partir de : €6
Cocktails : €12
公式サイト
maslow-group.com
予約状況
maslow-group.com