パリには、自分だけの 秘密にしておきたい住所がある。ZAKUROは、そんな秘密にしておきたい場所のひとつだ。このスポットはあまりに有名であるため、つい舌を緩めてご紹介してしまう。 日本料理ファンなら、心温まる、うま味へのオマージュを込めた風味豊かなレシピを食べに行くべき店だ。
賑やかな 2区に ひっそりと佇む。厨房を中心に14席のレストランがあり、シェフの佐藤剛と彼の母である 坂本敦子シェフが、まるで料理ショーのようなバレエを繰り広げながら、日出ずる国の味をゲストと分かち合っている。その壁の中では、首都の喧騒がはるか遠くに感じられ、食欲をそそる皿が目の前に並ぶのがすでに目に浮かぶようだ。
ランチタイムは 自由席なので、ざくろの料理を味わうには運を試すしかない。夜は、席に座れないかもしれないというリスクを冒したくない人には、より安全な賭けとなる。どちらの場合も、値段の面を含め、提供されるものは比較的似ている。しかし、予期せぬ事態を恐れない人であれ、 事前予約を好む人であれ、この店で味わえる料理は、わざわざ足を運ぶ価値のあるものだ!
この素晴らしいレストランに入れば、フレンドリーなテーブル・ドットの雰囲気が待っている。厨房でくつろいでいる人たちは、静かな時間に時々シェフとおしゃべりし、彼の強い個性、素晴らしい会話、生き生きとした情熱を発見することができる。生産者とその所在地は、メニューのすぐ横に表示され、透明性を追求している。フランス人パートナーもおり、その一部はパリ近郊にある。
メニューは、グルメセットとアラカルトの間で、食欲に合ったテイスティング体験ができるように構成されている。ピリ辛のゴマソースが味覚と食欲を目覚めさせる。この前菜は、涙が出るほど辛くはなく、わかめの風味を生かした味付けなのでご安心を。
お料理の面では、本日のお勧め、セットチキン南蛮をお見逃しなく。非常にジューシーなフライドチキンを甘酸っぱいソースにくぐらせ、タルタルソースをかけた人気の一品で、ライスと一緒にいただく。パリでは有名な鶏のから揚げほど一般的ではないが、フォーク(というよりバゲット!)で食べる価値のある料理だ。
とろけるようなまぐろの身と、鰹節のスモーキーな香りが絶妙にマッチした一品だ。このボリュームたっぷりの一皿は、新鮮さと安らぎを与えてくれる。
これらの料理に合わせて、このレストランでは酒(先入観の元になりがちな強い酒ではなく、ワインに近い本物の酒)、焼酎も用意している。焼酎は一般的に麦、米、サツマイモから作られる蒸留酒で、氷、炭酸水、お湯で割ったり、お茶などで薄めて飲む。
さて、デザートの時間だ。シェフのスペシャリテのひとつである大福を食べない手はない。この日本の珍味は複雑な工程を経て生み出されるのだが、そのノウハウを首都に教えてくれた坂本敦子シェフに感謝したい。大福は手で食べるもので、シンプルなものときな粉をまぶしたものの2種類がある。パリジェンヌが慣れ親しんでいるものより薄いが餅に似た生地が、とろけるような甘さの小豆をたっぷり包んでいる。グルメな旅の締めくくりだ。
こうして私たちは、一口ごとに感じられる生き生きとした情熱に突き動かされた、本格的で温かみのある住所である「ざくろ」を発見したのである。パリの典型的なオスマン様式の建物を見て驚くだろう!
開催日および開催時間
から 2024年2月22日 へ 2027年12月31日
所在地
ざくろ
4 Rue de Port-Mahon
75002 Paris 2
アクセス
地下鉄Quatre-Septembre駅(3号線)
料金表
Entrées / Tapas : €4 - €15
Plat : €14 - €28
公式サイト
www.zakuro.fr