パリでは、日本食の愛好家にとって、グルメな欲求を満たすための選択肢に事欠かない。しかし、本場の味、和気あいあいとした雰囲気、国際色豊かなフュージョン・レストランの扉を開けてみたいなら、有名で気品あるパッサージュ・デ・パノラマにある「Yujin」へ。
日本語で"友人"を意味する「Yujin」の背後には、ピエール・セネ、 ブライアン・ビルジェ、アレクサンドル・バッセ、そしてパリとロサンゼルスの「Mr.T」と「Gyoza Bar」を経営するギョーム・ゲジの 4人の長年の友人がいる。
ショー・ドゥヴァン
YujinとHirmane The Dwichtorialistは、2025年1月中、レストランでランチとディナーに提供されるコラボレーション・サンドイッチ「Fricassée Japonaise」(14ユーロ)を発表した。このサンドイッチは、チュニジアの屋台料理のエッセンスに日本のひねりを加えたもので、和風風味にマリネしたマグロのタルタルに、玉子焼き、ガリ、そして勇人の「サムライ」マヨネーズが添えられている。
日本料理と屋台料理、特に 日本カレーの完璧な融合を謳歌する、くつろぎながらもモダンな店である。天ぷら、野菜炒め、鶏の唐揚げ、牛肉炒めなど。
そしてメニュー。このメニューは、ベルナール・ロワゾーやエスカルゴ・モントルゲイユのシェフでもある、この店のクリエイティブ・エグゼクティブ・シェフ、ピエール・セーヌと、ミスターT・パリのシェフ、ツヨシによって考案された。前菜6種(味噌汁、わかめ、枝豆など)、取り分け料理(牛肉のタタキ、から揚げなど)、カレー3種、その日の魚でとったスープ、デザート2種という、シンプルだが魅力的なメニューだ。ランチタイムには、例えば鶏肉や野菜を使った2種類のどんぶりなど、軽めのレシピが登場する。
私たちは夕方の「Yujin」を訪ねた。夕方になると、店内は落ち着いた雰囲気になり、照明も控えめで、メニューもシェアして和気あいあいと楽しむことができる。店内にはヒップホップが流れている。ダイニング・ルームには、温かくフレンドリーなアレクサンドル・バッセがいる。
その体験は、ゆうじんのスペシャリテ「 東京ドリフト」から始まる。この牛肉とチーズの寿司のために、シェフの ピエール・セーヌはカウンターの後ろであらゆる手を尽くしてくれた。小さな厨房用ガスバーナーを使って寿司に火をつけ、目の前でチーズを溶かす。その結果、ミザンセーヌと同じくらい魅惑的な、とろけるようなグルメ寿司が出来上がった。
試食の続きは、とてもシンプルで、でもとてもおいしい、玉子焼きの小皿だ。定番中の定番で、いつも感動を与えてくれる。
次はビーフカレーで、ライス、ルッコラの葉、ジューシーなソースが添えられている。ピエール・セーヌはソースとジュースをすべて手作りしている。野菜の天ぷらも大好きだ。シンプルかつ効果的で、控えめに味わうべき料理だ。
甘いものを締めくくるには、シンプルで本格的なゆずチーズケーキを片方に、黒ゴマに包まれた小豆もちをもう片方に添えよう。
Yujinのもうひとつの名物?ブライアン・ビルジェットの有名なカクテル。メニューには、偉大なラップやR&Bのアーティストに直接インスパイアされた名前の気の利いたカクテルが並んでいる。リアーナの「Riri」やジェイ・Zの「HOV」などがある。私たちは、メスカル、コーヒー、アマレットを使った完璧なバランスの「Queen B」と、ウォッカ、ゆず、ライム、オルギート、バジルを使った爽やかな「Sade」を選んだ。
要するに、気の利いた飲み物、日本にインスパイアされたグルメな料理、超カジュアルな雰囲気、そしてヒップホップ音楽の数音:これこそ、フュージョン料理と和やかさを求める美食家を誘惑するために、Yujinが見つけた完璧なレシピなのだ!さあ、行こうか?
所在地
ユジン
53 Passage des Panoramas
75002 Paris 2
料金表
Entrée : €4 - €5
Dessert : €6 - €7
Solo ou à partager : €12 - €14
Cocktail : €14 - €15
Curry : €16 - €18
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ランチ:月~金 12:00~14:30 ディナー:水~土 19:00~00:00