パリ19区、市庁舎のすぐ近く、ビュット・ショーモン公園の入り口前にある 新しいブーランジェリー=パティスリー、Bulle Boulangerie(ビュル・ブーランジェリー)を発見しに行く。エレガントな内装のこの店は、水曜日から日曜日まで営業している。グルメな出会いの場として欠かせない。
ビュル・オ・ビュット・ショーモンの敷居をまたぐと、モダンで 繊細、そして明るい内装にすぐに魅了される。ベーカリーのジュール・ネイヤーズとペストリーショップのウジェニー・ブルヌティエールだ。パリの有名店で働いた後、このダイナミックなデュオは自分たちのグルメ・ショーケースをオープンすることに決めた。
この二人は、いくつかの名店で研鑽を積んできたと言わざるを得ない。ウジェニー・ブルヌティエールは、シャングリ・ラ・パリのミヒャエル・バルトケッティとマクサンス・バルボで5年間を過ごした。ジュールについては、マキシム・フレデリックとマイケル・バルトケッティと共にロイヤル・モンソーとジョルジュ5世で働いた後、クリストフ・ミシャラクのベーカリーに加わった。
このベーカリーとパティスリーを立ち上げるというアイデアは、監禁期間中に思いついたものである。
パンに関しては、自家製サワードウを使ったオーガニックの特製パンが中心で、ジュールが近い将来開発したいと考えている古代小麦を使ったパン(コロサンやプチ・エポートル)もある。
ヴィエノワズリーは常に自家製で、PDOバターを使っている。クロワッサンや パン・オ・ショコラの気前の良さもたまらない。私たちのお気に入りは、細かくキャラメリゼしたリンゴのターンオーバーと自家製ゴールデンコンポート。また、サクサクととろけるような食感を併せ持つ極上のシュー生地を使ったパン・スイスも大好きだ。
ビスケットやトラベルケーキでは、プラリネ風味のクッキー、蜂蜜入りのマドレーヌ、美味しいブリオッシュ、銅の型で焼いた外はカリッと中はふんわりの絶品カヌレに魅了されることだろう。
セイボリー類はまだ開発されていないが、ランチタイムには4種類の自家製サンドイッチがフォカッチャとともに提供される。
ご想像の通り、ブッレはペストリーに関しても負けてはいない。このシリーズは短く完璧なものだが、それでも非常に美味しい。そして、このシリーズは季節や嗜好の変化に合わせて進化していくことを忘れてはならない。今回の訪問では、とてもグルメなパリ・ブレスト、言葉を失うほどのババ・オ・ラム・フランボワーズ、ニコラ・ベルジェのチョコレート・エクレア、パリのフラン、トロペジェンヌ、そしてフレデリック・バウのイチジクを使った季節限定の イチジクのタルトを発見した。
彼らのお気に入りのお菓子?ババ・オ・ラムは、季節によって変わるそうだ(私たちが訪れたときはフランボワーズだったが、すぐにエキゾチックなフルーツに変わる)。
伝統的なバゲットが1.20ユーロ、クロワッサンが1.40ユーロ、チョコレート・エクレアが3.50ユーロ。トロペジェンヌは4.50ユーロ、バニラ・フランは4.20ユーロ。パリブレストとババは6ユーロ前後。
彼らのこだわりと情熱が細部にまで光っている。水曜から土曜は7時30分から20時まで、日曜は8時から19時まで営業しているこの店が、おいしいひとときに誘ってくれる。味わってみませんか?