ダ・ローザ家では、父、母、息子の3人で店を切り盛りしている。このレストラン経営者一家は、15年前からパリのレストラン界で確固たる地位を築き、手を取り合って美味しい料理の達人となっている。父親のジョゼ・ダ・ロサは ダ・ロサのレストランでパリ中にその地位を確立しているが、息子のアルチュール・ダ・ロサは父親の後を継いで、ダ・ロサの古い住所を引き継ぎ、自分なりのやり方でその店を復活させた。
モン・タボー通りにあるアルトゥールは、すでに10年間経営していたファミリーレストラン兼食料品店を、この機会にダ・ロサ・ジュニアと 改名し、モダンに生まれ変わらせた。ゆったりとくつろげるアームチェアや、天気の良い日には通りに面した大きな出窓が特徴的な内装に大きな変更はない。
ダ・ロサ・ジュールは、交通量が少なく静かな2つの通りの角にある。しかし、大きな変化は、朝食からディナー、ランチ、 アフタヌーンティー、アフターファイブまでの営業時間である。休憩なしで営業時間が延長されたことで、ダ・ロサ・ジュニアのリズムに合わせて過ごすことができる。プレイリストも、優しいモーニングコールのためのインストゥルメンタル・ジャズから、深夜のアペリティフのためのエレクトロニック・ミュージックまで、さまざまにアレンジされている。
スペイン、 ポルトガルを はじめとする地中海沿岸の国々から取り寄せた良質な食材に加え、南米からアジアの奥地まで、旅の境界線を少し曖昧にするようなレシピ。
テーブルの上には、粗塩で丁寧に味付けされたピミエントス・デ・パドロン(8ユーロ)、太陽が降り注ぐスペインにいるような気分にさせてくれるパン・トゥマカ(9ユーロ)、独り占めしたいクリーミーなブラータ(13ユーロ)など、友人との楽しい食事に必要なものがタパスという形で並んでいる。スパイシーなマヨネーズにつけて食べるたっぷりのタコのグリル(14ユーロ)、エスプレットチリ風味のカラスミ(13ユーロ)、イカ墨とスッポンのライス(21ユーロ)、珍しいイカのラグー(14ユーロ)など、肉料理や魚料理が食べたい人の食欲を満たしてくれる。
興味のある人、好奇心旺盛な人、心配性の人のために、罪悪感なくランチを楽しめるこんにゃくパスタのペースト添え(18ユーロ)、 季節の野菜のプレートやボウルなど、 ベジタリアン向けのメニューも多数用意されている。シャンベランの ペストリーは グルテンフリーなので、誰もが楽しめる。
ランチのお供には、フレッシュ・フルーツ・ジュース、グラス・ワイン、有名なピスコ・サワー(12ユーロ)のようなハウス・カクテルを選ぶことができる!