パレ・ロワイヤルの 緑豊かな庭園のすぐそばに、シェフ、マタン・ザケンの最初のレストラン「Nhome」がオープンし、美食がパレ・ロワイヤルに やってくる。ロンドンのグレッグ・マルシャン 、ル・サンクのクリスチャン・ル・スケールなど、名だたるシェフのもとで修業を積み、コンテンポラリーで独創的なガストロノミー料理の基礎を学んだシェフが、イベント・ガストロノミー「Nhomade」の創設から2年後、パリ初のレストランをオープンする。そして、それは何とも魅力的なものだ!
デザイナー、ギヨーム・テルヴェルの協力のもと、シェフは石造りがむき出しのアーチ型の部屋をプライベート・ディナーのために作り上げた。シェフが調理し、直接テーブルに提供するのだ。食材の調達から、風味を最大限に引き出すための調理法、皿の中央に置かれたソースの説明まで、細部に至るまで料理を説明し、描写するのにシェフ以上の適任者がいるだろうか。
几帳面なマタン・ザケンは、陶芸家アマンデ・ヘーゲンの協力を得て、自ら食器をデザインするなど、細部に至るまでレストランのことを考え抜いている。この美食の雰囲気の 中で、ザケン・シェフは、シェフの気まぐれと上質な食材の入荷によって毎日変わる8コースのブラインド・テイスティング・メニュー(105ユーロ、料理とワインのペアリング付き164ユーロ)で、大胆で見事な料理を披露する。驚くような8品の料理は、ディナーの間中、まるでたくさんの謎解きのようだ。
コーヒーで風味を増したサルシフィの丁寧なバター焼き、鹿肉の背肉と野生のキノコのマリアージュ、伝統的な「トゥルー」よりもアルコール度数の低いエアリーで力強い「ノルマンデザート」、パセリのパン粉焼きなど、このテーブルには美しい驚きがたくさんある。 シェフのマタン・ザケンは、旬の食材はもちろんのこと、考え抜かれた組み合わせ、意外性のあるソース、完璧な調理法で食材を引き立て、すべての料理に力強く独特のスタイルを押し出すことに成功している。
エルサレム・アーティチョークのフライ、蟹の詰め物、グラニー・スミス、エルサレム・アーティチョークのゼリー
大葉の天ぷら、新鮮な野生のハーブのブーケ、ブロッコリークリーム
人参のタルトレット、人参のピクルス、ボッタルガ、クレメンタインセグメント
天日干し胡椒のマリネ、水ようかん、クミン
ザクロ果汁でマリネした牡蠣、クレームブリュレ、ラベッジオイル
鰻、フォアグラ、玉葱と鰻のブイヨン、子玉葱のブイヨン煮、蕪の薄切り、アガスターシュ・オイル
サルシフィ、そば粉バターとコーヒー、マッシュルームとコーヒーのサイフォン、コーヒーとそば粉のクランブル
鮟鱇、クロソイ、栗のニョッキ、生コールラビ、キャビア、ヤリイカの新芽、味噌麹ソース
ライ麦パンの上のシュークリーム・ブリオッシュ
鹿肉の背肉、ポルチーニのピュレ、死のトランペット、グリーンキャベツとセロリのタコス、フレッシュくるみ
コンディメント・グリオティーヌ
Le 'dessert normand'
生リンゴのブリュノワーズ、温かいカマンベールのシフォン、リンゴの皮のパウダーとトンカ
リンゴとカルヴァドスのソルベ、種のクラッカー
プレ・デザート
セロリの蜂蜜シロップ・コンフィ、松の実ペースト、セロリと蜂蜜
セロリの葉のオイルで真珠状にしたパンの実の ミルク
すでにカルト的なデザート、シリアルボウル
ドゥルセ・デ・レチェ、デーツシロップとマスコバド糖、黒米、スペルト小麦、そば粉、パフドキヌア
花粉のフレッシュアイスクリーム、コーンフレークミルク
パースニップのバター砂糖漬けと皮とポーレンのパン粉焼き、パースニップクリームと生クリーム
オリーブオイルの調味料、レモンタイム、クリスピーハニー、パースニップチップス、花粉アイスクリーム
チョコレートバー
'ティラミチュウ'マスカルポーネクリーム、コーヒークラッカー
カリンとカルダモンのタルトレット
週4日ディナータイムのみ営業という珍しい営業時間が、このレストランがユニークな場所であることをさらに際立たせている。そして、そこに行けば、本当においしいものがきっと見つかるはずだ。