1900年8月13日に開業したジョルジュ5世駅は、ポルト・マイヨとポルト・ド・ヴァンセンヌを結ぶ路線にある。シャンゼリゼ大通りがジョルジュ5世通りと直角に走っているため、 首都で最も高級なエリアのひとつに位置するこの駅は、 パリで最も美しい大通りのひとつに通じている。
しかし、この地下鉄駅が開業した当時は、英国君主の名前ではなかった。駅にほど近い同名の大通りにちなんで、当初はアルマと名付けられた。この大通りは、 アルマの戦い(1854年)を記念して名づけられたもので、後にパリの地下鉄9号線が乗り入れる アルマ・マルソー駅となった。駅名が 当時の英国君主 ジョージ5世にちなんで変更されたのは、1920年5月のことである。この新しい改名は、1918年7月14日にジョルジュ5世通りと改名されたアルマ通りに続くものだった(ウィキペディアによる)。この君主は1910年から1936年までイギリスを統治し、後のエドワード8世の父親でもある。
ちなみに、ジョルジュ5世は パリの地下鉄で唯一、生前の著名人の名前を冠した駅である!2022年9月19日、同年9月8日に死去した エリザベス2世 へのオマージュとして、RATPのイニシアチブにより、ジョルジュV駅のプレートの半分が「エリザベス2世」のプレートに取り替えられた。