ディナとマリアのニコラウ姉妹が2010年代初頭にサン・プラシード地区で創業したギリシャ料理レストラン「エヴィ・エヴァーヌ」は、瞬く間に首都を制覇し、兄弟はその後、モンマルトル山麓や商業地区にもレストランをオープンした。今日、2人の姉妹はパリの食のホットスポットのひとつ、オー・マレ地区のブルターニュ通りを征服しようとしている。
マルシェ・デ・アンファン・ルージュからわずか数メートルのこの ギリシャ食料品店は、ギリシャ製品を 豊富に取り揃え、ケータリングコーナーもあり、地元の労働者や住民にすでに人気を博している。ランチ・メニューは9.90ユーロから15.90ユーロと非常に手頃で、シュークリーム、ピタ・サンドイッチ、サラダ、温かい料理から選べ、ドリンクとデザートまたはスプレッドが付く。
注文を受けてから作られるピタ・サンドイッチには、新鮮なサラダ、自家製ピクルスがトッピングされ、肉は、グリルした豚肉のザジキ・ソース添え、スパイスでマリネしたチキンのハニーマスタード・ソース添え、またはひよこ豆の団子のフェタ・ソース添えから選ぶことができる。ピタが好評なのは間違いない。
オリーブオイルはもちろんのこと、タヒーニ、ハルバ、スパイス、オーガニック・ソース、イチジク・ジャム、甘くて香ばしいビスケット、ギリシャの山の蜂蜜、そしてマラゴジア、アッシルティコ、キシノマブロに代表されるギリシャワインのセレクション。
壁のニッチの反対側には、ガラスの陳列ケースがあり、エヴィ・エヴァネの 新鮮な料理の数々が、キラキラと目を引く色彩で展示されている。まるで巨大なビュッフェのように、晴れた日に小さなテラスで、あるいは自宅で、食前酒を楽しむために訪れた家族や友人を喜ばせるために、すべてを手に取り、その場で味わうことを夢見るのは簡単だ。
ザジキ、フムス、白タラマに代表される伝統的なメッゼのほか、スパナコピタやティロピタ、フェタ、マッシュルーム、チキン、タラなど様々なレシピのミートボールがメニューに並ぶ。また、ピーマンの肉詰め、カラマタオリーブ、サンドライドトマト、アンチョビのマリネ、あるいは、ムサカやトマトソースの仔牛のミートボール、ソウゾウカキアスなど、時間が来たら温め直せる家庭料理もある。どの料理もボリューム満点だ。
もちろん、ポルトカロピタ(フレッシュオレンジとフィロ生地のケーキ)、チョコラトピタ(チョコレートとオリーブオイルのケーキ)、伝統的なバクラヴァなど、甘いものも見逃せない。 ギリシャへの旅は欠かせない!