アンジェラ・コングとアントワーヌ・ベルナルダンは、この3年間、この11区の小さな一角にある素晴らしいレストラン「ブーシュ」を楽しませてくれたが、それに満足することなく、その向かいに小さな店「ローリ」をオープンした。
二人がスライスの魅力にとりつかれたのは、ニューヨークへの旅行中だった。 薄く、軽く、サクサクした完璧な生地レシピを開発するのに数ヶ月を要した。イーストをほとんど使わずに作られた生地は、直径60センチのXXLサイズのオーブンで焼かれる前に、必要なだけ寝かされる。一切れずつ再加熱され、アメリカン・スタイルですぐに食べられる。
ブーシュのシェフでもあるローリのシェフ、フローラン・ペイノーは、ニューヨークのポーリー・ジーのヘルボーイ・スクエアードからヒントを得て、シチリア風のペストリーを考案した。ブーシュと同様、厳選された食材の調達は常に非の打ちどころがない。
ローリには 5つのレシピがある:シンプルなレッドパイ(5ユーロ)、秘伝のトマトソース、トレンティングラーナ、グリーンペースト、ペパロニ (6.5ユーロ)、ブールブランのようなソースのホワイトパイ(5.5ユーロ);ポテト(私たちのお気に入り、6ユーロ)は、トレンティングラーナ、モッツァレラ、スカモルツァ、ポテト、ディルピクルスソース、そして最後にスペシャル(6ユーロ)は季節によって変わる。
スパイス入り蜂蜜、ペースト、ハラペーニョ・ピクルス、パルメザンチーズ、ブッラータなど、お好みでトッピングも できる。また、少し厚めのピザが好きな人(そもそもここに来る意味があるのだろうか)には、おばあちゃんのペパロニ・ピザ(8ユーロ)が、先に述べたよりふっくらと空気を含んだ生地の心地よさを提供してくれる。
牡蠣のスパイシー薬味添え(12ユーロ)、季節の野菜とブルーチーズクリーム(13ユーロ)、モッツァレラとンドゥーヤのいたずらコロッケ(13ユーロ)、デザートの桃とバーベナのクーリとトーストアーモンドのソフトクリーム(8ユーロ)など。
2021年からすでにブーシュのセレクションに携わっているソムリエ、アントワーヌ・デュヴィニャックがセレクトした「生きた」フランスワインや、ミクソロジスト、マチュー・オブリンジェによる カクテル(素晴らしい ロリズ・サワー(ジン、レモン、バニラとバジルのシロップ、オリーブオイル、13ユーロ)など)も大きな役割を果たしている。もちろん、イタリアン・アメリカン・カクテル(ネグローニ・スバリアート、マンハッタン、マティーニ、ベルモット)にも定評がある!