雷鳴が轟くグラン・ブルヴァールに ひっそりと佇む。オテル・デ・グラン・ブルヴァールは、フランス革命時代の建物を利用した魅力的なホテルだ。ガラス戸の向こう、 静かな回廊の突き当たりにあるこのホテルの4つ星レストランは、壮麗なガラス屋根に守られ、自然光が降り注ぐ中庭にある。
メニューは、パリのガストロノミー界でよく知られた人物、イタリア人シェフのジョヴァンニ・パッセリーニが考案したもので、彼は12区にあるイタリアン・レストラン「パッセリーニ」で賞賛と喝采を浴びている。Hôtel des Grands Boulevardsのメニューには、シェフのスペシャリテである トリッパ・アッラ・ロマーナ(21ユーロ)、ペコリーノとフレッシュミントを添えたビーフ・トリッパ(21ユーロ)などがある。
ここでも、シェフ、マリオーラ・シド・コラルが腕とエレガンスを駆使して、イタリア料理の偉大な古典を再現している。もちろん、厨房を通過する新鮮な食材の調達、短いサプライチェーン、季節性は最も重要であり、それは、ローストしたゴマを添えた今シーズン初の グリーン・アスパラガスのタルトレット(19ユーロ)、上質なイタリアン・シャルキュトリー(19ユーロ)、アーティチョークのスープ(25ユーロ)、リコッタ、パルメザンチーズ、セモリナ、ほうれん草の小さなボール、グヌーディーなどの料理に反映されている。
イタリアの美食は、美しい動物、肉、魚を通じて、その最高の財産を明らかにする。エストラゴン、オリーブ、パルメザンチーズがトッピングされた チャラン産鴨のラグー入りフジッリ(27ユーロ)は、トスカーナの熱波に飛び込んでいくような気分にさせてくれる。
もちろん、レストランのソムリエがさりげなく勧めてくれる美味しいワインや、 創作カクテル、爽やかなモクテルもご一緒に。グラン・ブールヴァール・ホテルの最上階、パリの屋上を見下ろす小さな屋上、ル・シェッドでも同じ飲み物が楽しめる。午後5時から午後11時まで営業しているこの店は人気があり、予約をお勧めする。
残念な人は、レストランフロアにあるもうひとつの カクテルバー、酒場風の内装の「ザ・シェル」にいつでも頼ることができる。オートミールのデザートが目を引いた。料理は大量に提供されたが、この千の秘密を持つホテルの他の面を発見するために、また訪れることになるだろう。