これ以上期待していなかったが、ついに現れた!アドリアン・カショができるだけ多くの人と肩を並べる時が来た。トップシェフ』での彼の活躍を、情熱と熱意を持って追いかけ、素晴らしい料理の瞬間、クレイジーなアイデア、忘れられないレシピを散りばめてくれた人たち。そして、ペルショワールでの素晴らしいレジデンスのために、時間がなかったり、席を確保できなかった人たち。
アドリアン・カショーのレストラン、ヴェソーがついにパリにオープンする。ヴォルテールのすぐ近くである。モリー・サッコ、ジュスティーヌ・ピルソ、ジャンマルコ・ゴルニが出場した『トップ・シェフ』では、その熟練した腕前と無限の創意工夫で際立っていたアドリアン・カショは、3年以上前からこのプロジェクトを温めていた。
首都で適切な場所を見つけるのに苦労し、ル・ペルショワール・メニルモンタンでの8ヶ月間のレジデンスを経て、アドリアン・カショは、スーシェフのアドリアン・ロペス、パティシエのエミーヌ・ドリッサ、トップシェフのグラティアン・ルロワ、そして永遠のパートナーであるベンジャミン・アルナボルディという一流のチームに囲まれ、この広大ですっきりとした空間に落ち着いた。
ル・ペルショワールの時と同様、 アドリアン・カショは、ランチ60ユーロ(料理とドリンクのペアリング付きは100ユーロ)、ディナー120ユーロ(料理とドリンクのペアリング付きは190ユーロ)の ユニークなメニューを発表している。海の幸も陸の幸もふんだんに使われ、もちろん内臓類もこの並外れたシェフの 特徴のひとつだ。
メニューは ブラインドで見ることができ、試食後にウェイターから答えを聞く前に、自分の味覚と想像力を駆使して料理を見極めるのが醍醐味だ。あまり多くを語らず、 アドリアン・カショの創作を一歩一歩発見できるよう、アミューズ・ブッシュを紹介しよう。カメルーン産白胡椒、西洋わさび、白味噌ソース、酢漬けの赤キャベツジュースが特徴。
その他、 コーヒー風味のレンズ豆、クモガニとアニスシード、餅のカッチョ・エ・ペペ、エルサレム・アーティチョークのコンフィと発酵させたエルサレム・アーティチョークのピュレ、ムール貝のジュで煮込んだタラとタピオカ・パール、ボタン茸のモンブランなど、見事な料理が並ぶ。独創的でクリエイティブ、美しく調理された極悪非道な美食、いや極悪美食である。
ランチはディナーよりもリーズナブルで、金銭的にも味覚的にもお得だ。ヴェッソーを発見するのが待ちきれないなら、辛抱強く待つしかない。このレストランの成功は将来への良い兆しであり、その無限の料理は来年3月にマカロンで報われるかもしれない。