ブッフ・パリジャン劇場から目と鼻の先にあるレストラン、 ル・ミネ・ギャランの ビストロの雰囲気と成り立ちを理解するには、時間をさかのぼってフェイドーの作品を読み直す必要がある。 戯曲『La puce à l'oreille』では、レイモンドがオテル・デュ・ミネ・ギャランで夫の浮気を疑っていることがわかる。
そんなことを思いながら、私たちは2区に最近オープンしたこのレストランに喜び勇んで入る。指揮を執るジェローム・ジュセランは初老のシェフとは思えないほどの腕前で、彼の父親はずっと首都7区でデリカテッセンのシェフを務めていた。
テリーヌ、パテ・アン・クルート 、フォアグラなど、家宝のような一品に至るまで、 フランスのテロワールに オマージュを捧げるのも当然だろう。
観劇の前後に、ディナーに、ランチに、食事を楽しむ場所といえば、この70席のレストランだろう。 テラス席も20席あり、特別な日のためのプライベートフロアもある。
紺色のバンケットに寝そべり、壁に並んだ鏡に向かいながら、フランスが誇る伝統料理のオンパレードに舌鼓を打つ。オーナーの父親のレシピによる美味なフォアグラ、砂糖漬けのエンダイブを添えた上質なタルト(18.50ユーロ)、シャントレルを添えた見事な仔牛のブランケット(30ユーロ)、充実したタタンデザート(11ユーロ)も忘れてはならない。
もちろん、ジェローム・ジュセランと彼のパートナー、アドリアン・ブリオーが厳選したワイン生産者と築いてきた特別な関係のおかげで、おいしい白か赤のボトルですべてを洗い流したい。
レトロでありながら古臭くなく、伝統的でありながら埃っぽくなく、そして何よりも真摯なビストロ・スタイルの Le Minet Galantは、私たちを「食べて、食べて!」と言わせる。
所在地
ル・ミネ・ギャラン
8 Rue Monsigny
75002 Paris 2
料金表
Entrées : €9.5 - €25
Desserts : €11 - €15
Plats : €21 - €39
公式サイト
www.leminetgalant.com