アメリカの次は、アレクサンドル・シャピエ・シェフがイギリスへ。 パリ 東駅近くの「ブロッサム・バーガー」で パリ最高のハンバーガーショップのひとつとなったことに満足することなく、シェフは今、和気あいあいをベースにしたもうひとつの美食、イギリス料理、より具体的にはイギリスのパブ 料理に挑戦している。
脂っこいフィッシュ・アンド・チップスや贅肉のついたポテトチップスと聞けば、もう髪の毛が逆立つ人もいるだろうが、アレクサンドル・シャピエのいたずら心と才能はあてにならない。ザ・ブロッサム・アームズで、このシェフは100%英国的な雰囲気のパブと、二流パブよりも高級 パブにふさわしいメニューを作り上げた。
ブロッサム・アームズはパブであり、ガストロパブではない。ガストロパブとは、90年代に作られた造語で、組み立て料理や温め直し料理ではなく、よく練られた料理を提供しようと努力するパブを指す。ブロッサム・アームズの料理は確かにその表現に当てはまるが、レイアウトや雰囲気はパブのそれだ 。
1階のバーと2階のレストランに分かれたガストロパブとは異なり、ここではすべてが同じ場所で行われる。バーに寄りかかったり、テーブルに座ったり、ハイチェアに座ったりして、テレビ画面で試合を観戦しながら飲み物や 軽食をとることができる。もちろん、このパブでは、ラグビー、サッカー、そしておそらくパリ・オリンピックの円形球や楕円球の試合など、その年の主要なスポーツイベントをすべて放送している!
このパブのメニューは、ロンドンの一流レストランにふさわしく、 最高級のシーフードが たっぷりと味わえる:薄くてサクサクしたビール衣のXXLフィッシュ&チップス(19.5ユーロ)、熟成チェダーのコンペティション・グリルド・チーズ・サンドイッチ(12.5ユーロ)、フィッシュ・バーガー(18.5ユーロ)、ブロッサム・バーガーと同じ柔らかいパンのカニ・パン(12.5ユーロ)、ファンにはたまらないフライド・ハロウミ(12ユーロ)、 ツナ・メルト・サンドイッチ(12.5ユーロ)、そしてもうすぐ春がやってくる 、週末にはブランチもある。
もちろん、おいしいビールなくしておいしいパブはない! クラフトビールや ギネスも自由に飲めるが、エスプレッソ・マティーニ(10ユーロ)、アイリッシュ・コーヒー(12ユーロ)、ホワイト・ルシアン(10ユーロ)など、カフェイン入りのカクテルも多数用意されている。値段は、特にパリのこの辺りではリーズナブル以上だ。
ブロッサム・アームズは、おいしいビールとおいしい料理が好きな人にとって最高の場所であり、イギリスのパブの伝統的な味を、良質な食材を使い、手ごろな 価格とボリュームで見事に再現している。乾杯