シェフのアラン・ゲアムは、サンマルタン通り沿いでとても個人的な話をしている。16区にある自身の名を冠した 店で星を獲得したこのレバノン人シェフは、数年前からオー・マレの賑やかでエネルギッシュなこの通りに店を構え、レバノン風ガレットカウンター、ジュージュー焼ける食堂、デリカテッセン、 伝統的なピッツェリア、そして今日ご紹介するビストロ「Qasti」を次々とオープンさせている。
2020年、シェフはレバノンへの愛が限りなく脈打ち、幼い頃の思い出が絡み合い、ぶつかり合うこの極上の食卓をオープンした。レバノン語で「私の物語」を意味するQastiは、ミシュランの星を獲得したゲアムシェフの美食と、彼が探求をやめないメイド・イン・トリポリのストリートフードの ビジョンをつなぐ完璧な場所だ。Qastiは中途半端な店だが、決して中途半端な店ではなく、居心地の良い雰囲気ときめ細かなサービスがもたらす喜びを発見するよう誘う。
「Qastiは誠実なレバノン料理を楽しめるビストロであるだけでなく、レバノン料理がモダンでコンテンポラリーであることを華麗に発見できる美食の場でもあります。私の幼少期を育んでくれたこの料理を、フランスの人々やパリの人々に紹介できることを誇りに思います。それは私にとって夢のようなことです。
ここでは、和気あいあいと分かち合うことが合言葉であり、もちろんレバノンにインスパイアされた雰囲気の中で、食事をする人を歓迎してくれる。旅は小さなテラス席と店内から始まる。木と深いブルーの内装は、まさに杉の国への頌歌だ。
メニューは見やすく、ベジタリアン料理(10ユーロ)、シーフード料理(11ユーロ)、肉料理(11ユーロ)など、さまざまな種類のメッゼが並ぶ。ザータル、ファラフェル、ラングスティーヌの蔓の葉、ハルーミのロール、ザクロ糖蜜のマカネックなど。シンプルで美味しく、公平で心地よく、心を込めて作られ、バラエティに富み、ボリューム満点。メインディッシュも負けてはいない。子羊のコンフィ(23ユーロ)とチキン・タウク(23ユーロ)のキャセロールには、ドリンクメニューにあるレバノンワインが1杯ついてくる。
デザート、特に繊細なフルール・ド・レ・アイスクリーム(9ユーロ)は、サンデー・ブランチ同様、舌の肥えた人も満足させる。食べ放題のサンデー・ブランチには、上質のハーブを使ったスクランブル・エッグ、チキン・タウクとポテトのケバブ、レバノン風メッゼのセレクション、レバノン風ペストリーのセレクション、フルーツ・ジュース、ホット・ドリンクが含まれ、一人39ユーロ。
レバノンの鼓動がQastiにある。
所在地
カスティ・ビストロ
205 Rue Saint-Martin
75003 Paris 3
料金表
Desserts : €9 - €11
Mezzés végétariens : €10
Mezzés viandes et poissons : €11
Plats : €19 - €23
Menu Qasti : €39
Menu Dégustation à la libanaise : €46
公式サイト
www.qasti.fr