左岸にあるレストラン、ブタリーの名前は聞いたことがあるだろうが、今度はバティニョール地区にあるその弟分、プチ・ブタリーを紹介しよう。それぞれに個性を持つこの3人の子供たちは、1888年にフランス南西部で創業したメゾン・ブタリーの 作品である。
創業当初はワインを専門としていたメゾンは、その後、 パリの3つのレストランと東京の4つ目のレストランをオープンし、キャビア製造にも乗り出すなど、活動の幅を広げている。ブタリーは6区にあるシックなレストランだが、プティ・ブタリーはシェフが地元のビストロの雰囲気と、よりリラックスしたガストロノミーを融合させたシンプルな店である。
新シェフはロメオ・アグボジャン。MOF2004のステファン・ガボリオーシェフのレストラン、ル・ペルゴレーズや、アンヴァリッド広場の端にあるル・ディヴェレックで修業を積んだこのシェフは、プチ・ブタリーの厨房で、自身のアフリカの出自を料理に取り入れる時間を十分に持つようになった。
ロメオ・アグボジャンは、市場に出回る 旬の魚介類に目がない。余暇には漁師でもある彼にとっての情熱であり、幸運にもキャビアを生産する家に巡り会うことができた。
屋内でも、日当たりの良い広いテラスでも、人通りの少ない小さな通りの静かな場所にある プティ・ブータリーの料理は、テイスティング・メニューのみ。素晴らしい発見を満喫するには最高の場所だ。ランチは、シェフのおまかせで、本日の一皿が24ユーロ、前菜/メインディッシュまたはメインディッシュ/デザートメニューが32ユーロ、前菜/メインディッシュ/デザートメニューが39ユーロ、4コースメニューが54ユーロ。
昼食では、4種のおいしいアミューズ・ブーシュ(バージン野菜とタコのグリル/バターとレモンのパルルド/タラマとマスの卵/トウモロコシのエスプーマ、ローストしたソバ、チャイブとエスプレットチリ)の後、ホワイトアスパラガス、グリーンアスパラガス、トマトのガスパチョにフライパンで炒めたアボカドを半分のせ、赤ワインをひと振り、ニラとエスプレット唐辛子)、ホワイトアスパラガス、グリーンアスパラガス、トマトのガスパチョ、フライパンで炒めたアボカド半個とニラオイルをトッピングしたもので、太陽が天頂に達する頃、味覚をリフレッシュさせてくれる。
続いて、 砕いたジャガイモ、海藻バター、レモンの香りのイシニークリーム、そしてバエリキャビアの美しいクネルが続く。 そして魚料理 (炎で焼いたサバのケールリゾット、ブリオッシュのエマルジョンと照り焼きソース、美味)、2番目の魚料理は干し魚のクリーム、グレープフルーツとサンピア。
ピスタチオのアイスクリームが入ったティラミスを食べる前に、甘い唐辛子、氷河のようなフィコイデ、煮詰めた肉汁でスパイスを効かせた仔羊のモモ肉を食べよう。控えめで、自由で、楽しい。
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