先日、ル・ボン・マルシェのすぐ近くにパリの手巻き寿司店「Hando」がオープンしたことをお伝えした。そして今、サンジェルマン・デ・プレ地区にも手巻き寿司レストラン「Takuto」(旧「Kaïto」)がオープンし、このトレンドは左岸の他の地域にも広がっている。
指揮を執るのは、ミシュランの星を獲得したレストラン「ジン」のシェフであった寿司の巨匠、渡辺琢也 氏である。2人のパートナーは、東京の魚市場の雰囲気を再現したこのミニ・スケールのレストランで、日本の伝統の限界を押し広げようとしている。席はなく、スタンディングテーブルとカウンターのみで、シェフと彼のチームの前で、立ったまま手早く手巻きを楽しむことができる。
スカイブルーの壁と、波の渦を思わせる葉脈を持つキュービックブルーの大理石のテーブルが特徴的なこの レストランでは、波から生まれた最高級の食材にスポットを当てている。手巻きの一見シンプルなスタイルに匹敵するのは、上質な食材の選択と昔ながらの調理法に求められる正確さだけだと言わざるを得ない。
生の魚や野菜、豆腐がたっぷり入った、海苔で巻かれたこの巻き寿司は、3つの基本要素に基づいている:数時間熟成させた高級魚、パリパリの海苔、そして真の寿司職人だけが知っているシャリの加工。
タクトの 手巻き寿司は、3本、4本、5本の巻き寿司に味噌汁と海藻とキュウリのサラダが付いた ランチメニュー(それぞれ24ユーロ、31ユーロ、40ユーロ)、同じ本数の巻き寿司が付いたサイドメニューなしメニュー(20ユーロ、27ユーロ、36ユーロ)、またはアラカルトでクラシックロール(1本6ユーロ~12ユーロ)とシグネチャーロール(1本12ユーロ~13ユーロ)がある。値段は確かに、皿に盛られた量の割には高いと感じる人もいるだろう。
中でもおすすめは、トロ、マグロの赤身、カボチャのマリネ、シソ、ゴマ入りの「海人巻き」(12ユーロ)、エビの天ぷら、キュウリ、シソの葉入りの「 海老天巻き」(13ユーロ)、タマゴオムレツとゴマ入りの「 うなぎ巻き」(12ユーロ)、チリペーストとシソ入りの「 スパイシー・ヴィーガン・キャロット巻き」(7ユーロ)だ。
カニのサラダ(8ユーロ)、 マグロのトロのタルタル(16ユーロ)、野菜のピクルス(7ユーロ)を追加すると、請求額はさらに高くなるが、お金があるのなら、自分を奪う必要はないだろう。
昨年秋から、 Takutoのヨード加工食品は、 パリとその近郊でテイクアウトやデリバリー用に販売されている!