ピンク・コイ・パリは、パリの中心部、アール地区にオープンした新しいレストランの 名前だ。アール地区は、ピノー財団(Bourse de Commerce - Fondation Pinault)の向かいにあり、有名なレストラン、オー・ピエ・ド・コション(Au Pied de cochon)に隣接しているのが理想的だ。それでは、このトレンディーな新スポットを発見するために、1 区のコキリエール通り8番地に向かいましょう。
店内に入ると、天気の良い日には気持ちの良いテラス席がある。その狭いファサードからは想像できないほど、店内は800m2もの広さを誇り、5つ以上の異なる装飾が施されたエリアがある。カウンター、バー、キッチンから親密なコーナー、家族連れや大人数用の大テーブルに対応できる大部屋まで、さまざまなエリアがあり、誰もが楽しめるレストランとなっている。
レストランの建設には2年を要した。このスポットにはかなり多くのテクノロジーが盛り込まれていると言わざるを得ない。没入型レストランというコンセプトが好きなら、新しいピンク・コイ・パリは気に入るだろう。
砂の上や魚の間を歩けるインタラクティブなプロジェクション、トイレに降りるときに光る階段、アニメーションする柱や天井、100%日本製の装飾品や家具。私たちの目は輝いている。個室にもできるこのエリアは、客に合わせてアニメーションにすることもできるそうだ(たとえば、 ファッション・ウィーク中に柱に映し出されるキャットウォーク・ショーを想像してみてほしい)。
厨房は誰でも見学できる。シェフが寿司を握ったり、有名な炉端を焼いたりしているのを見ることができる。ピンク・コイ・パリはズオ・シェフの指揮の下、この調理法を紹介することにしたと言わざるを得ない。日本古来の調理法からヒントを得た炉端は、さまざまな調理レベルと、あらゆる種類の料理を調理するためのさまざまな付属品を備えた、炭火のオープングリルである。
イベリコ豚の グアバオやノルウェー産サバの丸焼きにも挑戦し、素晴らしい発見をした。
メニューには、様々な国々からインスピレーションを得た和風フュージョン料理が並び、美味しい牡蠣の柿酢 ゼリー寄せ(赤い果実酢のグラニータ添え)や、驚きのとり照り焼き(イカ墨に漬け込んだ鶏フィレ、照り焼きバターソース、自家製マッシュポテト)など、ユニークで独創的な創作料理もある。食材の85%は日本産だそうだ。
はま寿司の柚子こしょう(鰤のカルパッチョ、黒トリュフオイルと柚子のピリ辛風味)、白身魚と椎茸の出汁が美味しい土瓶蒸し、茄子の味噌焼きはどれも魅力的で、パッションフルーツに漬け込んだスズキの生パッションフルーツを使った絶品も忘れてはならない。
特に和牛の寿司がお気に入りで、口の中でとろける前に一通りの下ごしらえをする。シャリの粒が際立っているのは、この店が吹上剣町から取り寄せた特別な米を、日本の山水で炊いているからだ。現在、ヨーロッパでこの技法を使っているのはこの店だけで、これにより本来の風味を保つことができる。10種類の食材を使った スパイシービーフタルタルもお気に入り。
生魚ファンなら、巻物、刺身、寿司の「おざら盛り合わせ」(42貫)は見逃せない。いろいろなものを少しずつシェアしたいグループにも最適だ。
デザートも負けておらず、エキゾチックなフルーツ、シャーベット、柚子チーズケーキ、チョコレートフォンダンなどを盛り合わせたピンク・コイの盛り合わせがある。ハウス・ カクテルや モクテルもおすすめ。
ランチタイムは、前菜+メイン、またはメイン+デザートで20ユーロから、前菜+メイン+デザートで25ユーロと、手頃なメニューが揃う。おすすめは夜の時間帯で、照明効果や賑やかな雰囲気が活気づく。このレストランは祝祭的な 雰囲気も大切にしており、現在は毎週土曜日(木曜日から土曜日までは近日中)にDJセットの夕べを開催している。アラカルトの 価格とメニューはフォトアルバムでご覧いただけます。
つまり、美しいだけでなく、夜には賑やかな雰囲気の良い 日本食レストランを探しているなら、ここは注目すべき住所なのだ。ピンク・コイ・パリへ!日曜日以外は毎日営業。
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